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省エネ住宅が義務化されるの?基準やメリットなどの特徴について説明します

更新 2020.09.07   建築の決まりごと

「マイホームを建てようと考えているが、省エネな住宅にするにはどうしたら良いのだろう。」「省エネとされている住宅には、どのような特徴があるのか教えてほしい。」

このように、環境に優しい住宅について疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。地球温暖化など、異常気象を実感している方も多いでしょう。そのためせっかくお家を新築するなら、エコな生活ができる住宅にしたいですよね。そこで今回は、省エネ基準や省エネ住宅にするメリットなどをご紹介します。

そもそも省エネ住宅とはどのような住宅?

省エネ住宅とは、生活するために必要なエネルギーの消費量が少ない家のことを指します。家の中でたくさんのエネルギーを使うのは、冷暖房・給湯・家電製品などです。

特に冷暖房に使用しているエネルギーは、家庭で消費するエネルギー全体の3割を占めるとされています。そのため、冷暖房の設備を含む家電製品の消費エネルギーを少なくする工夫がされた住宅が省エネ住宅と呼ばれます。

また、現在では使うエネルギーを減らすだけでなく、太陽光などの自然エネルギーを利用してエネルギーを作りだせます。そのような設備を備えた住宅は、創エネ住宅とも呼ばれています。日本では、省エネ住宅の基準というものが決められています。2020年に省エネ住宅の基準が大幅に変更されました。

以前の省エネ住宅の基準

2020年になるまでは1999年に決められた、「次世代省エネ基準」と呼ばれるものが基準とされていました。その基準では、高気密・高断熱という点が重視されています。高気密とは、建物内部の空気が外に出にくく、外気が内部に入りにくい構造のことを指します。また、高断熱とは壁などに断熱材を入れることで、外気温によって室内の温度が変わることを防ぐ構造を意味します。

2020からの省エネ住宅の基準

新しい省エネの基準では、蓄熱したエネルギーをいかに室外に逃さないかという点が重視されています。住宅本体だけの性能だけではなく、エアコンや給湯器など熱エネルギーを作り出す装置まで、基準が設けられています。さらに、2020年からの「改正省エネ基準」は、義務化されます。そのためエアコンなどで基準を満たさないものは、設置できなくなるため注意が必要でしょう

省エネ住宅のメリット

省エネ住宅で生活する際のメリットとして、2つのポイントが挙げられます。以下でそれぞれについて具体的に解説します。

快適に生活ができる

1つ目のメリットは、環境に優しいだけではなく、快適に生活ができることです。省エネを意識して住宅を建てる場合は、天井や壁などに断熱材を使用することで気密性や断熱性を高めることが多いです。高気密で高断熱の住宅は、住宅内の温度差が小さくなるという特徴があります。

そのため、ヒートショックなど体にダメージを受けることを未然に防げるでしょう。また、カビや結露が発生することが防げることも、快適な生活に繋がるでしょう。

光熱費が節約できる

2つ目のメリットは、光熱費が節約できることです。省エネ住宅では、使用するエネルギーの量が抑えられるため、光熱費の節約ができるでしょう。省エネ基準を満たすことで、どれくらいの光熱費を削減できるのかについて実験も行われています。

実験の資料によると1999年に改正された基準を満たす場合に比べて、2020年の改正省エネ基準を満たす場合は約40%光熱費が削減できます。光熱費は毎月かかるものなので大きな違いと言えるでしょう。

まとめ

今回は、省エネ住宅に関わる基準やメリットについて詳しくご紹介しました。省エネ住宅は、環境に優しいだけではないことがおわかりいただけたと思います。高気密、高断熱の住宅にすることで快適な生活が送れると良いですよね。この記事を参考に、環境にも財布にも優しい注文住宅を建ててみてはいかがでしょうか。