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住宅の床に無垢材を使用するのはおすすめ?無垢フローリングの種類などを交えて解説

更新 2020.09.08   住宅の設計・環境

天然素材を利用した住宅を建てたい、または購入したいとお考えの方もいらっしゃると思います。住宅の建材として使われる天然素材の代表的なものは無垢材です。無垢材は、木からそのまま切り出された木材です。無垢材でも木の種類によってそれぞれ特徴が異なるため、どのように選べば良いか迷いますよね。

そこで今回は、床に注目して無垢材を床に使用するメリットや、床材に向いている種類について解説します。木を取り入れたマイホームにしたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

床に無垢材を使用するメリット

1年じゅう快適な生活!

1つ目のメリットは、快適な生活ができることです。木材は乾燥している際には、水蒸気を空気中に放出し、湿度が高い時は水分を吸収してくれるという特徴があります。

この性質は、調湿作用を呼ばれており、天然素材ならではの性質です。室内に無垢材を用いることで、室内の湿度を一定にすることに繋がるでしょう。湿度が一定に保たれると、蒸し暑い夏の日でも、快適に過ごせるだけではなく、結露やカビの発生なども未然に防げるでしょう。

また、無垢材は熱伝導性が低いため、寒さが厳しい冬場でもひんやりとした冷たさが軽減されるでしょう。足元の冷えに悩んでおられる方や、裸足で過ごしたいとお考えの方は、無垢材を床に使用することはとてもおすすめです。

雰囲気の変化が楽しめます!

2つ目のメリットは、経年変化を楽しめることです。素材を張り合わせて作られた集成材は、時間が達つと劣化してしまいます。一方で無垢材は時間が経つにつれて、味わいのある雰囲気へ変化していくという特徴があります。

そのため、長い期間生活をすることで徐々に変化していく風合いを楽しめます。同じ模様がない無垢材に、家族の生活とともに歴史が刻まれるでしょう。

床材に適している無垢材

無垢材と一言にいっても、木の種類によって特徴は異なります。以下ではフローリングに使用されることが多い無垢材について具体的に解説します。

ウォルナット

別名くるみと呼ばれている木材で、ダークな色合いが特徴的です。また、光沢を帯びた質感のためモダンな雰囲気の空間にしたいとお考えの方におすすめです。インテリアの美しさも際立たせてくれるため、家具や内装材として世界的に愛されてきた樹種と言えます。

杉材は、日本の木材の代表とも言える素材の1つです。素足で歩いた時の肌触りの良さや、木目の美しさが魅力的でしょう。杉材は比較的柔軟性のある木材のため、傷やへこみがつきやすい傾向があるため注意が必要です。

しかし、小さな傷であれば、歳月とともになじみ味のある雰囲気になるでしょう。また、床材に適しているとされる無垢材の中では、費用が抑えられることも魅力的です。

パイン

パインは、葉がとがった形の針葉樹の1種で、節の主張が強くないという特徴があります。そのためすっきりとした印象のお部屋にしたいとお考えの方には、ぴったりの素材だと言えるでしょう。

また、白色の家具との相性が良いとされています。パイン材はアンティーク家具にも使われる素材のため、経年に伴うヴィンテージ感が味わえるでしょう。

オーク

オークは、高い耐久性や耐水性を持っています。そのため住宅の建材としてではなく、船やお酒の樽を作る際にも使用されています。オークは丈夫な木材のため、生活を送る中でついてしまう傷の気になる方におすすめです。木目に落ち着きがあるため、床材として取り入れることでシックなお部屋を演出できるでしょう。

まとめ

今回は、注文住宅を建てたいとお考えの方に向けて、床材に適した無垢材について紹介しました。木材が持つ調湿作用や心地よい肌触りが魅力的であることを、おわかりいただけたでしょう。

無垢材を使用することで安全なだけではなく、優しい雰囲気の空間にできます。長年住むマイホームに無垢材を取り入れて、経年の変化を楽しむのも良いでしょう。この記事を参考にして、床材にまでこだわって決められてはいかがでしょうか。